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意識調査 Fromプラネット

2018.07.10
株式会社プラネット

Vol.89 うなぎに関する意識調査

高くてもやっぱり食べたい!うなぎは男の“ごほうびメシ”
~うな重派 vs うな丼派はどちらが多い? ひつまぶし、せいろ蒸しを好むエリアは?~

 国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、消費財にまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第89号として、うなぎに関する意識調査の結果をご紹介します。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

男性の8割超が“うなぎ好き”

 土用の丑の日が近づくと、うなぎが食べたくなる人も多いはず。一方で、近年は稚魚の不漁、価格の高騰といったニュースが続いています。今回は、うなぎをテーマにアンケートを実施。うなぎを食べる頻度や予算、好きな食べ方などについてまとめました。
 独特の形状や脂っこさからうなぎを敬遠している人もいるかもしれません。はじめに、うなぎが好きかどうかを尋ねました。最も多かったのが「とても好き」39.3%、次いで「まあ好きなほう」36.6%。2つを合わせた“好き”計は75.9%で、4人に3人が好きと回答していました。
 男女別では、女性では66.1%の“好き”計が、男性では82.3%。男性が16.2ポイント(以下、p)も上回り、男性のほうが“うなぎ好き”が多いことがわかります。“嫌い”計を見ても、女性では20.4%と2割に上りますが、男性では7.2%と1割以下でした。
 性年代別では、男女ともに、年代が上がるにつれて“好き”計が高くなる傾向が見られました。男性では、50代で82.2%と8割を超え、最も高かったのは70代以上の89.8%。男性の70代以上では「とても好き」も47.6%と、半数に迫りました。夏のスタミナ食であるうなぎ、女性より男性に、そして中高齢層に好まれていました。


表1 表2

“最近何年も食べていない”が2割

 次に、うなぎを食べる頻度を聞きました。すると、「半年に1回くらい」が26.2%で最も多く、「2〜3か月に1回くらい」16.8%、「年に1回未満」16.1%、「年に1回くらい」15.8%が僅差で続きました。
 一方で、「最近何年間も、うなぎは食べていない」も18.9%と2割近く。うなぎの価格高騰の影響もあるかもしれません。男女別では、男性14.7%に対し、女性では25.4%。性年代別では、年代が下がるほど「最近何年間も、うなぎは食べていない」が増える傾向にありました。
 冒頭の調査の結果と同じように、女性より男性、若年層に比べて中高齢層のほうが、うなぎを食べる頻度も多いことがわかりました。


品薄・価格高騰の今年…あなたは丑の日に食べますか?

 今度は、今年(2018年)の夏の「土用の丑の日」にうなぎを食べる(食べたい)かどうかを尋ねました。最も多かったのは「できれば食べたいと思う」28.9%。次いで、「食べたいが、価格しだいでは食べないかもしれない」19.9%、「価格が高いので、食べないと思う」17.0%の順に。“食べたいけど、高い”“高いけど、食べたい”という心理がにじみ出ているようです。
 性年代別に見ると、おおむね年代が上がるほど「できれば食べたいと思う」が多くなっています。「必ず食べると思う」「できれば食べたいと思う」を合わせた“食べる”計は、男女ともに40代を底値に、年代とともに上昇する傾向が。40代では、「食べたいが、価格しだいでは食べないかもしれない」が、他の性年代に比べて高くなっていました。
 一方で、年代が低くなるほど「土用の丑の日に食べる習慣がないので、食べないと思う」が高くなる傾向が見られました。近年は値上がりもし、特に若い人にとっては縁遠いものとなっているのかもしれません。
 うなぎにまつわるエピソードを自由に聞いた結果、「値段が高いので、最近食べていない」(男性・50代)、「食べたいなと思うものの、値段を見るとちゅうちょする」(女性・30代)、「食べたいのはやまやまだが、高いので断念」(男性・40代)、「高くて、何年も食べていません。食べたい!!」(女性・50代)など、“食べたいけど、高い”という嘆きの声が寄せられました。


表3

「会社役員・経営者」の半数は2〜3か月に1回以上食べている!

 うなぎを食べる頻度を聞いた調査について、職業別の結果を見てみました(表4)。すると、「会社役員・経営者」では他の職業に比べ、うなぎを食べる頻度が格段に高い傾向が見られました。全体の結果で最も多かったのは「半年に1回くらい」でしたが、「会社役員・経営者」では「2〜3か月に1回くらい」が最も高く、32.5%。「月1回くらい」「月2回以上」の数値と合わせると50.9%になり、「会社役員・経営者」の半数が2〜3か月に1回程度以上の高頻度で食べていることがわかります。
 表5には、2018年の夏の「土用の丑の日」にうなぎを食べるかを聞いた結果を職業別に示しました。ここでもやはり、“食べる”計が最も高かったのは「会社役員・経営者」の64.0%でした。さらに、「必ず食べると思う」も「会社役員・経営者」で27.2%と、4人に1人以上。他の職業の数値を引き離していました。価格高騰を理由に断念する人にとっては、きっとうらやましいに違いありません。


表4 表5

土用の丑の日にはどこで食べる? その予算は?

 「土用の丑の日」に食べるうなぎについて、さらに聞いていきました。食事形態や購入先について調べた結果(表6)、最も多かった1位は「スーパー、デパ地下などの食料品売り場のうな重・うなぎ弁当・蒲焼き」で、65.3%と断トツ。2位には「うなぎ専門店」31.7%が入りました。3位「うなぎ専門店以外の飲食店」9.5%、4位「うなぎ専門店・飲食店の持ち帰り用うな重・うなぎ弁当・蒲焼き」8.3%と続き、身近な存在と思われる「コンビニやお弁当店のうな重・うなぎ弁当」「牛丼チェーン店」は5位以下。「土用の丑の日」には、やはりいつもとは違う特別なうなぎを食べたいのかもしれません。
 「土用の丑の日」に食べるうなぎの予算を尋ねると、結果は表7のとおり。「1,000円〜2,000円未満」が41.2%で最も多く、次いで「1,000円未満」23.0%、「2,000円〜3,000円未満」19.6%という順でした。うなぎ専門店で外食するには少々足りないと思われ、「スーパー、デパ地下などの食料品売り場」のうなぎは予算にも合っていると考えられそうです。
 表6に戻って男女差に注目すると、1位の「スーパー、デパ地下などの食料品売り場のうな重・うなぎ弁当・蒲焼き」は、男性61.6%に対して女性71.8%で、女性のほうが10.3p上回りました。家庭の主婦である女性が、家族で食べるために用意しているケースが多いと考えられます。一方で、2位以下の項目では男性のほうが高く、その差が最も大きかったのは「うなぎ専門店」(3.9p差)、次いで、「うなぎ専門店以外の飲食店」(3.3p差)、「牛丼チェーン店」(3.3p差)。1位が家で食べるうなぎなら、こちらは外食。男性は、勤務先の昼食などにも、外でうなぎを食べているかもしれません。


表6 表7

うなぎは男の“ごほうびメシ”!?

 夏の「土用の丑の日」以外では、どんなときにうなぎを食べるかを聞いてみました。すると、1位は「自分へのごほうび(プチ贅沢)として」19.4%。2位「ふだんの食事のメニューの一つとして」16.7%、3位「(においをかいだりして)急に食べたくなったときに」15.3%と続きました。
 ここで注目したいのが男女差。1位の「自分へのごほうび(プチ贅沢)として」は、女性16.8%に対して男性21.1%で、男性が女性を4.3p上回りました。男性は5人に1人が、「自分へのごほうび」にうなぎを食べていることが判明。毎日がんばっている「自分へのごほうび」として、女性がちょっと高めのスイーツを食べるように、男性は、ふだん高くてなかなか手の出ないうなぎで「プチ贅沢」を味わっているようです。


表8

エリアで分かれた! あなたの好きなうなぎの食べ方は?

 好きなうなぎの食べ方は何かを聞いてみました。1位は「うな重」67.2%、2位「蒲焼き」65.3%、3位「うな丼」51.6%という結果。この3つは50%を超え、王道中の王道の食べ方と言えそうです。続く4位には、「ひつまぶし」31.5%がランクインしました。
 男女差に注目すると、最も男女差が大きかったのは5位の「肝吸い」(8.6p差)、次いで「うな丼」(6.9p差)。それぞれ男性が女性を上回りました。一方、女性のほうが男性より高かったのが「ひつまぶし」(6.0p差)、次いで6位の「押し寿司・握り寿司」(4.6p差)でした。男性はガツンとスタミナになりそうな食べ方を、女性は脂っこいうなぎでもさっぱりと食べられる料理を好む傾向にあると考えられそうです。
 エリア別では地域による特色が見られ、食文化の違いがうかがえました。名古屋名物で知られる「ひつまぶし」は、やはり「東海」で最も高く、45.8%。柳川名物「せいろ蒸し」は、他の地域では1ケタが並ぶ中、「九州・沖縄」では30.0%と、飛び抜けていました。また、「押し寿司・握り寿司」「うまき」は他のエリアに比べ「近畿」で高くなっていました。
 「うな重」vs「うな丼」の順位に注目すると、ほとんどのエリアで「うな重」が「うな丼」を下しています。その中で「東海」「北陸」「近畿」は比較的「うな丼」が高く、中でも「北陸」では唯一、「うな丼」56.9%が「うな重」47.7%を制していました。「北陸」では「ひつまぶし」「肝吸い」なども他のエリアと比べて低く、独自の傾向が見られました。


表9

うなぎを食べるとき、女性が最も気にするポイントは…

 うなぎを食べるときに重視するポイントは何かを聞きました。すると、1位は「日本産(国産)うなぎかどうか」52.8%、2位「おいしさ」46.7%、3位「価格が安いかどうか」38.1%の順になりました。
 男女別に見ると、「日本産(国産)うなぎかどうか」「おいしさ」の2つは女性のほうが高く、それぞれ男性とは13.6p、12.0pの差が。一方、「価格が安いかどうか」は、男性のほうが10.8p上回っていました。男性の上位3項目はいずれも40%台で並んでいて、産地、味、価格、いずれも重視していると言えそうです。それに比べ、女性は「日本産うなぎかどうか」が61.4%と圧倒的で、「価格が安いかどうか」は31.2%と、その約半数。「日本産うなぎかどうか」を特に気にしていることがわかります。男性に比べて女性は、価格よりも、“日本産のおいしく、安全なうなぎを食べたい”という人が多いようです。


表10

“昔は母がさばいていた” “旅先で食べた味が最高”…思い出の味、思い出の風景

《 うなぎにまつわるエピソード 》

【家族の風景】
● 土用の丑の日は、母がスーパーでうなぎを買ってきて料理したものを食べるのが定番です。(女性・40代)
● 初詣に成田山に行くと必ず参道のうなぎ屋に寄って食べた。父が亡くなってここ数年食べていない。来年は行こうと思っている。
(女性・60代)
【日本の原風景?】
● 昔は母がさばいているのをじっと見ていた。たぶんそのへんの川で取れたのをいただいたのだと思う。珍しい光景ではなかった。
(男性・60代)
● 子どもの頃は川でうなぎを捕まえていたなあ。夕方仕掛けをして、翌朝登校前に捕まえにいく。楽しかったし、おいしかった。
(男性・60代)
【忘れられない味】
● 亡くなった祖母が作ってくれたうな丼。骨も一緒に煮て、よく骨せんべいにして食べさせてくれました。おいしかったなあ。(女性・50代)
● 福岡県田川市の駅前にあったうなぎ料理の店。旅の途中で食べた味が人生最高でした。土用になると30年前の旅を思い出します。
(女性・60代)
【名店での若き日の思い出】
● 二十歳のとき、老舗で二重に蒲焼きが入ったうな重と肝吸いを頂戴し、店を出たら鼻血が出てきまりが悪かった。 (男性・60代)
● 赤坂の「重箱」でお見合いをしたときコースをいただき、おいしくてお話そっちのけで食べることに夢中になってしまった。母からかなりしかられたことを思い出す。(女性・70代以上)
【やっぱり、スタミナ抜群!】
● かぜをひいたとき、3食うなぎを食べて治した。(男性・50代)
● 明治生まれの祖母が97才のとき体調を崩し、往診の医師が同居の私(孫)に「今晩が山場です」とこっそり告げたのを聞きつけ、大きな声で「ウナギ、頼んどくれ!!」と言うので、急ぎ注文。「まだシャバに未練がある!」とすごい勢いで食べて快復し、その2年後に亡くなりました。語り草です。(女性・70代以上)

 うなぎにまつわるエピソードを聞いたところ、特に多かったのが、家族とうなぎを食べた思い出のエピソード。また、「子どもの頃は川でうなぎを捕まえていた」など、日本の原風景を思わせる体験談も目立ちました。かつてうなぎは今のような高級な食べ物ではなく、川で捕まえ、家庭でさばいて食べる庶民の味だったことを思い出させてくれます。今回の調査結果で高齢層ほどうなぎを好み、食べる頻度が高かったのも、子どもの頃から親しんでいるからなのかもしれません。「亡くなった祖母が作ってくれたうな丼」「旅の途中で食べた味が人生最高」など、忘れられない味を教えてくれた人も。やはり、うなぎは長く記憶に残る格別な食べ物のようです。うなぎを食べてかぜを治したり、延命したりというエピソードにはびっくり。さすがに夏の代表的なスタミナ食、うなぎのパワーが感じられました。値段が高いのは覚悟の上で、この夏もやっぱりうなぎを食べてしまいそうです。


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