
- 厳しい事業環境が長引き、EDIデータ件数は僅かながら減少
- 物価上昇による消費者の買い控えや節約志向が一層高まり、事業環境は厳しさが増しています。賃上げの消費拡大効果も限定的で、購買チャネルの変化も見られます。
またインバウンド消費の戻りも遅々とする中、業界の一部で物流2024年問題を視野に入れた配送頻度や発注単位の見直しが始まり、当社EDIデータ量も伸び悩むこととなりました。売上は前年比ほぼ横ばいも計画値に対して未達、利益は前年比、計画比ともに10%以上乖離する結果となりました。
第39期も厳しい事業環境は継続すると見ており、中長期的に増収増益基調を取り戻す取り組みが必要であるとの認識にあります。 - 業務効率・生産性向上に加え、新しい価値を創出する企業へ
- まずは他業界への横展開と多様なデータ種の活用増大による深掘り等、利用ユーザー数の拡大を通じて、既存事業の確実な成長を図ります。さらに今後は強みを活かした新たな展開へのチャレンジとして、ユーザーのサステナビリティ(事業活動維持)に資するサービス、売上拡大に資するサービスを提供してまいります。
その先兵として、第39期より2つのサービスの本格提供を開始します。「ロジスティクスEDI」は、協調物流へと広がりを持たせながら、サステナビリティに資するサービス、「POSデータクレンジングサービス」は、データ加工はお任せいただき、空いた時間を各社マーケティング強化に振り分けていただく売上拡大に貢献するサービスとの位置づけです。早期に3年での黒字化に目処をつけ、次の段階として他業界へと展開を広げていきたいと考えています。 - 株主の皆さまへのメッセージ
- 第39期はこれまでお話しした取り組みを通し、増収基調を取り戻していく所存です。
一方で、新規サービス開発や既存サービスのリニューアルなど、先々に向けての事業投資に力を入れるため、減益計画としています。それでも増配を継続するのに十分な利益を確保できる財務体質を維持していきます。
また、お陰様でスタンダード市場の上場維持基準をすべて充たすことができました。今後も持続的成長と企業価値向上を目指して企業活動を継続してまいりますので、ぜひ中長期的な視点で応援していただきたく、なにとぞよろしくお願い申し上げます。