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意識調査 Fromプラネット

2022.07.25

その他

Vol.185 夏の過ごし方に関する意識調査

コロナ下3回目の夏、どう過ごす?
~活動範囲はそろり拡大、4割超が “必ずマスクを着ける”~

 国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第185号として、夏の過ごし方に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

今年の夏休みは “1週間前後” “8月のお盆期間” が主流

 新型コロナウイルス流行下で3回目の夏を迎えました。落ち着いていた感染者数が学校の夏休みを前に増勢に転じましたが、“夏を満喫したい”という気持ちは湧いてくるもの。そこで今回は、今年の夏休み取得の期間・時期やアクティビティの予定などをたずねてみました(調査時点は2022年6月)。
 まず基本的なこととして、【今年は何日くらい夏休みを取得する予定なのか】を聞いたところ(図表1)、45.3%と最多だったのが「取得しない・できない」。もっとも、回答には定年退職者や主婦/主夫が含まれるため、数字が大きく出ている側面もあります。取得予定をみると、「3~4日程度」「5~6日程度」がともに14.8%、これに少し長めの「7~9日程度」9.2%が続きました。ゆったり派の「10~13日程度」「2週間以上」が合計で1割強、「1~2日程度」と少ない人も4.4%いました。職業別では、1週間程度(「5~6日程度」+「7~9日程度」)は “公務員” が61.4%と最多、これに “会社役員・経営者” 52.2%、“会社員” 39.5%が続きました。片や、“自営業者” “パート・アルバイト” “自由業”で1週間程度休めるのは各24.8%、22.4%、32.6%どまりに。組織に属する人のほうがしっかりと休みは取りやすいようです。「取得しない・できない」では“専業主婦/主夫”が72.6%と高いのが目を引きます。子育て世代だと「子どもの在宅時間が長くなって、食事の準備などが増える」という話もあるように、夏は逆に忙しくなる人も多いのではないでしょうか。


表1

 夏休みというと、“お盆の帰省ラッシュ”を思い浮かべますが、「7~9月の間に〇日間」などのように個人の裁量で休みを取る職場も増えています。そこで、【今年はどの時期に夏休みを取得するか】を聞いてみたところ(図表2)、最多だったのは定番の「8月のお盆期間」45.6%。“会社役員・経営者” “会社員” “自営業”で過半数にのぼることから、お盆期間に夏休みを固定している職場がまだ多いということでしょうか。これに「8月のお盆前」14.0%、「8月のお盆後」8.3%が続き、約7割の人は8月中に夏休みを取得する予定のようです。近年注目されている「シルバーウィーク」(今年は9月17~25日)を含む「9月以降」は4.8%と、「7月以前」7.2%を下回る結果に。子どもや家族の予定と合わせようとすると、9月に休みは取りずらい面もありそうですね。取得時期を「決めていない、わからない」人も2割に。“会社役員・経営者” “会社員” “自営業”では1割程度にとどまる一方で、“公務員”は27.6%と高いのは興味深いところです。


表2

“今年は遠出は見合わせ” が多数派に

 「過去2回の“コロナ下の夏”は遠出をせずに自宅近くで過ごしたので、今年はあれこれ計画を立てている」という人もいると思います。そこで今年の夏、外出を伴うアクティビティ(以下、アクティビティ)の行動範囲をたずねてみましたところ(図表3)、52.2%と最も多かったのは「居住する都道府県内」というのは少し意外ですね。2位は「近隣の都道府県まで」26.7%となり、合わせて約8割の人が生活圏に近い範囲での活動にとどめる予定と。新型コロナだけでなく、最近の物価上昇も影響して、遠出を控えようという意識が強まっているのでしょうか。
 年代別でみると、「近隣を超える都道府県まで」の比率が最も高いのは「60代」23.5%で、2位の「20代」20.3%を3.2ポイント上回っています。そのほかの世代はいずれも2割を下回っていることからも、時間的余裕もあるシニア世代のアクティブさが際立ちました。


表3

旅行、イベント…再開意向が鮮明に

 さらに、昨年(2021年)と今年(2022年)の夏について、行なった/行なう予定、見合わせた/見合わせる予定のアクティビティを聞いてみました(図表4)。昨年行なった項目の上位をみると、近場(「買い物」「街歩き」「公園に行く」)、短時間(「日帰り旅行」)、他者との接触を避ける(「家族との外食・飲み会」「墓参り」「ドライブ」)、の傾向が見て取れます。「国内旅行」では「1泊」「2泊以上」は“見合わせた”が“行なった”を上回っており、宿泊を伴う旅行には慎重な姿勢だったことがわかります。さらに、高齢者と接触する可能性がある「帰省(日帰りを含む)」や他者との接触の可能性がある「温泉、スパ」では両者が拮抗していました。
 これが今年は様相が変わります。“行なう予定”比率をみると、「国内旅行」は「1泊」18.0%、「2泊以上」15.2%と昨年より各3.3・6.2ポイント上昇、“見合わせる予定”の比率も1桁台に低下しています。一方で「日帰り」は昨年より2.1ポイント低下しており、宿泊を伴う旅行にシフトしていることがわかります。また「友人、知人との外食・飲み会」も、昨年は7.7%とランク外だったのが10.8%に向上し、家族以外とのアクティビティも再開傾向に。さらにイベント関連でも、昨年比で「花火大会」5.2ポイント、「夏祭り、盆踊り」3.2ポイント、「音楽フェス、コンサート、スポーツ観戦」1.9ポイントそれぞれ昨年を上回り、有観客化の進展に伴って参加意欲が高まっているようです。

 
表4

アクティビティ中も “マスクは付けたい”?

 「熱中症予防の観点からも、屋外や屋内で他者と身体的距離が確保でき会話をほとんど行わない場合はマスク着用の必要がない」との方針が国から出されました。これを受けてか、マスクを外して歩いている人を見かけることも増え、“マスク生活”は転換点を迎えています。とはいえ、「感染がまだ心配」、はたまた「マスク生活に慣れて、素顔を見せるのが恥ずかしい…」と、マスクを外すことに抵抗感がある人もいそうです。では今年の夏、外出を伴うアクティビティの際にマスクをつけたいと思うかをたずねてみました(図表5)。
 最多となったのは「必ずつける」45.3%と、引き続き“きっちりマスク”派が4割に。これに、国の推奨と同じ「人との距離が十分にとれるところでは外し、それ以外ではつける」33.7%が続き、この2項目で8割近くにのぼりました。なお、「周りの人が外していたら外す」「つける」と周囲の状況次第で着脱を決める人は1%前後と少数派、また「つけないつもり」は6.9%と一定数いることがわかりました。男女別では、「必ずつける」と「暑さで体調が悪くなりそうなときは外し、それ以外ではつける」では女性が、そのほかの項目は男性が上回る結果に。女性はコロナや熱中症予防に敏感な一方で、男性は比較的臨機応変にマスクを着脱しようとしている様子がうかがわれます。また「つけないつもり」は男性が1.6ポイント上回りました。


表5

味覚に趣味に… 夏の “おうち時間” の楽しみ

 まとまった時間がとれる夏休みには、外出以外にも自宅で「あれをやりたい」「これをやろう」と思うもの。そこで、今年の夏に外出を伴うアクティビティ以外に行う予定のことを聞いてみました(図表6)。
 最も多くの人が挙げたのが「夏の味覚を楽しむ」38.1%。昼食には素麺や冷やし中華を食べ、おやつにはスイカやアイスクリーム、さらには麦茶やアイスコーヒーでのどを潤す…暑い時にこそ美味しく感じる食べ物・飲み物は数多くありますね。2位は「趣味の時間に充てる」30.5%。クーラーの効いた室内で、ゆっくり・じっくりと趣味を楽しむのも、充実した休暇と言えます。そして3位は「休養」27.6%。“夏休みは自宅でゆっくり過ごして、日ごろの疲れを癒そう”と考える人も少なくないようです。そして4位は「家の片付け・大掃除」25.9%。また「動画配信のまとめ見」や「本のまとめ読み」はともに1割強の人が予定していました。
 男女別では、「夏の味覚を楽しむ」は男女ともトップですが、2位は男性「趣味の時間に充てる」、女性「家の片付け・大掃除」と違いがあり、特に「家の片付け・大掃除」は10ポイント以上の差が生じています。なお、「休養」は男女間に差がないというのは興味深いところです。


表6

3年分の夏を満喫できるか…

 最後に、今年の夏休みについて思うことや、昨年までからの変化などについて自由に書いてもらいました。2年以上続くコロナ禍でウイルスとの“付き合い方”がわかってきたこともあってか、行動範囲の拡大やイベントへの参加を予定している人は少なくないようでした。帰省や子どもの思い出作りなど、夏は“家族の時間”としても貴重ですね。その一方で、遠出は避ける、コロナに加えて円安の状況もあって海外旅行は見合わせる、などの声もありました。
 もっとも、冒頭でも触れたように調査時点からコロナの状況は一変し、予断を許さないところがあります。気を緩めずに十分な対策を施しつつ、夏を楽しみたいものですね。

《 今年の夏休みについて思うこと、昨年までとの変化など 》

【 行動範囲を拡大 】
● 日帰りのドライブを考えている。自粛というムードが今年はないので気兼ねなく遠出ができる。(女性・50代)
● 去年より少し行動範囲を広げてもいいと思っている。感染対策はしっかり行っていきたいと思う。(女性・50代)
【 ライブ、祭り、花火…待ちわびたイベント再開! 】
● 夏祭りや3年ぶりに花火大会をやるみたいなので、家族で見に行きたい。(女性・30代)
● 色々なアーティストが有観客でコンサートやライブをするようになったので楽しみにしている。(女性・20代)
● コロナ前は月に数回ライブや観劇、美術展に行っていたが、コロナ禍になってからは全くいけなくなってしまった。今年は応援しているアーティストもツアーを再開するし、行きたい美術展や演劇もあるので、2年以上我慢した分、楽しみたい。(女性・50代)
【 夏の思い出作りを 】
● イベント開催回数が増えそうなので、まだ体験したことがない次男に色々体験をさせたい。(男性・30代)
● ずっと行っていた花火大会が3年ぶりに開催されるので、下の息子に初花火を見せてあげたい。(女性・30代)
● マスクやソーシャルディスタンスなど感染対策は十分に行いながら、子供の思い出作りはしたい。(女性・40代)
● コロナ禍で自粛していたが、長女は来年高校生になるので、家族そろって旅行に行く機会は今夏が最後になると思うので解禁しようと思っている。(男性・40代)
【 旅行、帰省も再開 】
● 家族だけならエンジョイしてもいいかなと考えています。貸しペンションや貸し別荘で、家族でバーベキューしたり楽しみたい。(女性・50代)
● 昨年よりはコロナが落ち着いているので地元に帰省し、都合がつく友達の顔を見に行きたい。(女性・30代)
● 結婚してからコロナ禍になったので、新婚旅行に行けていない。ディズニーランドに行って、新婚旅行をする予定。(女性・20代)
● 海外旅行はまだ厳しいので国内旅行を予定しています。マスクも去年は外せない状況でしたが、今年は屋外では外し、夏のさわやかな空気や風の薫りを感じたいです。(女性・30代)
【 海外旅行、見合わせる? 】
● 海外に住んでいる家族に会いに行きたい。(女性・40代)
● コロナ前には年に1度は海外旅行に行っていた。今年の夏はとも思ったが、過度の円安もあり年末まで様子を見ることにした。子供の夏休みには久々に京都にでも行ってみようかと思っています。(男性・50代)
【 家でゆっくり 】
● コロナ禍を機に始めたDIYで自宅のウッドデッキを改修したい。(男性・60代)
● コロナがまだ不安なので、家でマンガ、映画、音楽を見ます。副収入を作るための投資の勉強など時間を効率よく有効活用し、気分転換にウォーキングも。(女性・50代)
● 家の大掃除や断捨離をして片付けてスッキリしたいです。(女性・30代)
● 今年から大学に通っているので、今年は勉強する。(男性・40代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「夏の過ごし方」に関する意識調査を実施。
期間:2022年6月8日~13日、インターネットで4,000人から回答を得ています。


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メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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