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意識調査 Fromプラネット

2021.09.29
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暮らし

Vol.165 傘・雨具に関する意識調査

雨の多い日本 みんなが使っているのはどんな傘?
~ビニール傘? 値段は? 名前は書く?~

 国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第165号として、傘・雨具に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

天気予報を毎日確認する人が9割。使う傘の7割は、◯◯。

 近年、「ゲリラ豪雨」や「線状降水帯」など、これまで聞き慣れなかった言葉を聞く機会が増えてきました。「あなたは天気予報を毎日確認していますか」(図表1)と質問したところ、87.9%の人が「確認している」と回答しました。年代別に見ると、高齢になるほど毎日確認している人の割合が高くなり、50代以上は「確認している」の割合が90%を超えています。
 「あなたが使うことがある傘・雨具を教えてください」(図表2)と聞いたところ、「長傘(ビニール傘以外)」(67.4%)、「折りたたみ傘」(67.0%)がダントツで、それに続くのが「長傘(ビニール傘)」(49.4%)です。「レインブーツ・レインシューズ」(18.2%)、「長靴」(15.9%)と、足元の装備を固める割合もそれなりに高いのですが、それと比べると雨合羽(「レインコート」9.4%、「上下セット」8.1%、「ポンチョ」6.1%)を利用する人は少数派のようでした。


表1
表2

傘の値段は男性のほうが低い傾向

 では、普段使っている傘に、人はどのくらいのお金をかけているのでしょうか。「あなたが最も高い頻度で使用している傘の価格を教えてください」(図表3)と質問したところ、割合が最も高かったのが「500円以上1,000円未満」(28.1%)でした。2位が「1,000円以上2,000円未満」(20.9%)、3位が「500円未満」(16.9%)と、2,000円未満と回答した人の合計が6割を超えました。
 男女で比較すると、「500円未満」「500円以上1,000円未満」と回答した割合は男性のほうが高く、それ以上の値段になると女性のほうが多くなっています。男性のほうが安い傘ですませる傾向があるようです。


表3

「傘の盗難」されたら、行動する?

 雨が降りそうだから傘を持って出かけたのに、いざ降り出したときに、持ってきたはずの傘がなくなっている……。そんな経験をしたことはないでしょうか。「あなたはこれまでに傘を盗難されたことはありますか」(図表4)と聞いたところ、全体では48.5%の人が「盗難されたことがある」と回答しました。
 「盗難されたことがある」という人は男女ともに、40〜50代にピークがあるのですが、なぜかどの年代でも男性のほうが高い割合になっていて、男性全体で54.4%、女性全体では42.7%と10ポイント以上の差がついています。
 先ほどの質問では男性のほうが女性よりも安い傘ですませる傾向がありましたが、「安そうな傘だからいいか」と盗難を誘発してしまうのでしょうか。
 長く生きていれば、そのぶん、傘の盗難にあう機会も増えそうなものですが、60代や70代以上の人のほうが、40〜50代と比べて「盗難された」と回答している割合が低いのも不思議な結果です。
 また、「傘を盗難されたり、紛失したとき、あなたは見つけるために行動しますか」(図表5)と質問したところ、「行動する」と回答した人は35.9%と、4割もいませんでした。「安い傘だから」、あるいは「探す行為が面倒だから」と諦めているのでしょうか。また、「行動する」と回答した男性(31.0%)と女性(40.9%)は、約10ポイントの開きがあります。


表4
表5

「傘に名前を書く」割合、20代男性が最も高い

 傘の盗難にあう人がこれだけいるとなると、気になるのは、自分の名前を書いているのか、ということです。目立つように名前が書いてあれば、盗難する側もさすがに気が引けるのでは。そこで、「あなたは現在、主に使用している傘に名前を書いていますか」(図表6)と聞いてみました。
 すると、「書く」と回答した人はたったの11.0%で、「書かない」という人が圧倒的多数でした。
 なんとなく、年代が上のほうが、そして女性のほうが、きっちりと名前を書いていそうなイメージを持っている人が多そうですが、結果はまったく違うものになっています。
 性年代別に見ると、「書く」割合が最も高かったのが20代男性(23.0%)です。若い人ほど名前を書くかというと、そうでもなく、20代女性は8.1%にすぎません。
 そして、「書く」と回答した割合は全年代で男性のほうが高く、女性は全年代を通じて10%を下回っています。男性のほうが割合が高いのは、盗難された経験があるからこそなのでしょうか。


表6

傘に名前を書かない理由は?

 子どもの頃から「持ち物には自分の名前を書きましょう」と教育されるもの。盗難を経験した人が多いのに、傘に自分の名前を書かない理由はなんなのでしょうか。
 「傘に自分の名前を書かない理由を教えてください」(図表7)と質問したところ、トップ3は「あまり高価な傘ではないから」(41.3%)、「名前を書くのがかっこ悪いから」(35.0%)、「名前を書くのが面倒だから」(26.7%)という順になりました。
 しかし女性だけで見ると、「名前を書くのがかっこ悪いから」(38.8%)と答えた人が、「あまり高価な傘ではないから」(36.4%)を上回ります。
 ほかに男性よりも女性の割合が高かったのが「名前を書いている人があまりいないから」(24.4%)、「おしゃれじゃない、かっこ悪いから」(17.7%)という回答です。女性の場合、「書かなくていいや」と考える人もいるものの、書くのをためらわれる人が男性よりも多いようです。


表7

予想外の雨!雨具を買う?

 「あなたは想定外の雨や、雨具を忘れたことで突発的に傘や雨具を買うことはありますか。買うことがある方は、その頻度をお答えください」(図表8)と聞いたところ、「買うことはない」が44.4%でした。
 買うことがある人のなかで最も多かったのは「年に1回未満」(33.9%)という回答でしたが、「年に1回程度」が11.1%、「年に2〜3回程度」という人も7.8%とそれなりの割合です。また、「あなたは現在、職場やよく立ち寄る場所に置き傘(不意の雨に備えて傘を置いておくこと)をしていますか」(図表9)という質問もしていますが、「している」と回答している人ほど、突発的に傘や雨具を買う機会が少ないかというと、そうでもないようです。
 40代男性は置き傘をしている割合が42.5%とかなり高いですが、「年に1回程度」「年に2〜3回程度」突発的に傘や雨具を買うという人がともに13.0%います。仕事で外に出る機会が多い年代なのかもしれませんが、職場に傘があっても、外で突然の雨にあえばしかたないということでしょうか。


表8
表9

傘の盗難、ゲリラ豪雨…… 雨の悩みは尽きない

 「傘や雨具、あるいは雨について、困ったことや悩んでいること、思い出のエピソードなどを教えてください」と聞いたところ、盗難にまつわる話が多く寄せられました。「高価な傘を盗難されて以来、安い傘しか使っていない」という声もあれば、「ビニール傘を何度も盗難されて、しっかりした傘に変えたら、盗難されることがなくなった」という声も。いい傘を買ったり、人から贈られたりしても、盗難されるのが嫌で使えないという人もいました。
 また、全体で見ると、雨合羽を利用している人は少ないという結果でしたが、自転車や原付に乗る人は愛用しているようでした。「ゲリラ豪雨だと傘を差していてもずぶ濡れになる」という声も多く寄せられていましたが、あらかじめわかっているときには、雨合羽でしっかり守りを固めるというのもアリなのかもしれませんね。

《 傘・雨具に関する思いやエピソード 》

【みんなが心配な盗難・紛失】
● 高価な傘を盗られてからビニール傘しか買わなくなった。(男性・20代)
● 以前はビニール傘を使用していたのだが、誰かに持っていかれることが多かった。普通の紳士洋傘にして、ローマ字表記のラベルシールを貼りつけたら盗難がなくなった。(男性・40代)
● 旅行の際に雨に降られ、傘を購入することにしたが、普段買わないような値段の高いものしか売り場になく、仕方なく購入した。普段は紛失や盗難が心配で使用をためらってしまい出番がないままでいる。(女性・50代)
【大事な傘はやっぱり取り戻したい】
● 亡くなった母のちょっと良い傘を電車に置き忘れ、気付いた時には電車は動き出して……。問い合わせするほどの傘でもなかったが、思い出が勝り、連絡したら見つかった。ほどなくして壊れたが、傘の命をまっとうできたと、心安らかだった。(女性・60代)
● 学生の頃お気に入りの傘を電車に忘れてしまい、遺失物センターまで取りに行ったら珍しがられて驚きました。(女性・50代)
● 40年前、電車で高価な傘を忘れて、50キロ離れた遺失物センターに探しに行ったがなかった。(男性・50代)
【傘の意味がないくらいのゲリラ豪雨も】
● ビニール傘ではない傘がゲリラ豪雨でへし折れた。風ならまだしも雨で折れると思わなかった。(女性・40代)
● ゲリラ豪雨で持ち歩いていた折りたたみ傘が風に煽られ飛んでいき、結局びしょ濡れで帰った。(男性・40代)
● 折り畳み傘を持ち歩いているがゲリラ豪雨では役に立たないので、カバンに折り畳みを入れながら、ビニール傘を持ち歩くことが多い。
(男性・50代)
【昔も今も相合い傘は特別な体験】
● 雨の日は気持ちが暗くなるけど、デートで相合い傘になると距離が近くなるので、少し嬉しい。(女性・40代)
● デート中に急な雨に合って、小さい折りたたみ傘で彼女と密着できた。(男性・50代)
● 夫と初めてのデートの時、相合い傘になった。結婚してから、「実はあの時、トイレに傘を置き忘れてしまったのに、恥ずかしくて言えなかった」と言われた。(女性・50代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「傘・雨具」に関する意識調査を実施。
期間:2021年8月23日~26日、インターネットで4,000人から回答を得ています。


■株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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