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意識調査 Fromプラネット

2020.07.28
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その他

Vol.138 暑さ(熱中症)対策に関する意識調査

withコロナで迎える夏、暑さ対策はいつもの夏とどう変わる?
~若年層の男性が支持するアイテムが意外?…路上でもオフィスでも大活躍~

 国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第138号として、暑さ対策に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

withコロナのこの夏、暑さ対策の必須アイテムを占う

 猛暑が予想されている2020年の夏。熱中症の懸念が高いとともに、新型コロナウイルスの感染にも備えなければならず、例年とは違った夏になりそうです。今回は、「暑さ対策」をテーマにアンケートを実施。この夏特有のトピックに注目しながら、暑さ対策の必須アイテムや換気をしながらのエアコンの使い方、夏用マスクの使用意向などを聞き、withコロナの暑さ対策について探りました。(調査は7月初旬に行い、予定も含んで回答してもらいました)
 はじめに、この夏、暑さ対策のために使うアイテムは何かを場所(シーン)別に聞きました。家の中や施設内など、屋内ではやはり「エアコン(冷房・除湿)」が1位。一方で、【移動中の屋外(路上など)】では、「日傘」がトップ。特に女性で高く、半数を超えました。「日傘」は他人との距離が自然に取れ、感染対策上も安心できるアイテムです。
 また、この夏新たに登場した「夏用マスク」は、【家の中(自宅)】以外のすべてのカテゴリで5位以内に。男女別では特に女性で高く、男性を大きく上回っています。最も数値が高かったのは、【移動中の屋外】。炎天下でもマスク必須のこの夏、通気性のいいもの、接触冷感素材のものなど多様なマスクが登場し、注目されているようです。


表1

若年層の男性が夏の路上で最も欠かせないアイテムは…地味だけどスゴイ?

 表1の結果を性年代別に見ると、実はいずれのカテゴリでも若年層で高いのが、「汗ふきシート・爽快シート」。例えば、【移動中の屋外(路上など)】では、全体では3位でしたが、女性の20代〜40代では「日傘」に次ぐ2位。さらに男性の20代〜40代では1位で、数値は女性を上回っています。【外出先の屋内(商業施設やオフィス内)】ではさらに年代差が顕著で、女性の20代、男性の30代では3割に上っています。そもそも女性が使うイメージでしたが、若年層を中心に男性の支持が広がっていることがわかり、興味深いですね。
 一方、今注目の「夏用マスク」は、男女ともに年代が高いほうが高く、若年層では低いのが少し意外です。【移動中の屋外】【外出先の屋外】ともに、「夏用マスク」が最も高かったのは女性の60代でした。


表2

注目の “夏用マスク” 、女性ではすでに2割が使っている

 はじめの調査の結果(表1)でも注目度が高かった「夏用マスク」。今のところ、品薄で手に入りにくい状況ですが、実際どれだけの人が使っているのでしょうか。使用傾向・使用意向を聞いてみました。すると、女性では2割が「すでに使っている・使ったことがある」と回答。これに、「買おうとしたが、手に入らなかった」「手に入りやすいなら使いたい」など“使ってみたい”意向の項目を合わせると、男性では約6割、女性では7割を超えました。特に女性で“使用意向”が高いことがわかります。マスクによる蒸れや汗で、メイクが崩れることを気にする女性が多いのでしょう。
 性年代別では、男女ともに年代が高いほど“使用意向”が高く、前の調査の結果(表2)とも傾向が一致しています。特に女性の40代以上で高く、70代以上では8割近くにも。
 反対に、若年層で高い傾向なのが「使う気はない、普通のマスクで十分」。1つには、調査時期が7月初旬と早く、真夏の暑さへの実感がまだ薄いのだと考えられます。もう1つは、若者には“伊達マスク”が浸透していて一年中マスクを着けることに抵抗がなく、夏でも「普通のマスクで十分」と思うのかも…。しかし、猛暑時のマスク着用は熱中症のリスクを高めます。熱中症対策の1つとして、試す価値はありそうです。


表3

熱中症経験率が高いのは高齢層、若年層のどっち?

 今度は、どれだけの人が熱中症になった経験があるのかを調べました(表4)。すると、「複数回ある」「1回ある」を合わせた“経験あり”は15%程度。さらに、「なりかけたことがある」を合わせると、4割近くにもなりました。年代別では、“経験あり”は若年層ほど高く、年代が高いほど「一度もない」が高くなっています。熱中症リスクが高いと言われる高齢層より、若年層に経験者が多いのは意外です。
 熱中症対策としてどんなことを心がけているかを聞くと(表5)、全体として、高齢層ほどいろいろな対策をとっているようです。リスクを自覚しているからこそ、対策をするのでしょう。逆に、危機感の薄い若年層は、意識的に対策をする人が少なく、結果的に熱中症になってしまうのかもしれません。


表4
表5

エアコンは、換気優先か涼しさ優先か…睡眠中は特に悩ましい

 熱中症対策として、効力を発揮するのがエアコンです。この夏は、コロナ対策のため、エアコンを使うと同時に、換気も心がけなければなりません。そこで、エアコン使用の際、どのように換気をするか、【日中】と【睡眠中】に分けて尋ねました。
 すると、【日中】、エアコンを使用しながら換気をする場合は「こまめに換気し、換気中もエアコンをつけたままにする」が最も多く、4分の1を占めました。一方で、「例年同様にエアコンを使用し、特に換気はしない」もほぼ同率。やはり、換気せずに涼しさを優先したい人も少なくないようです。
 さらに【就寝中】は、「例年同様にエアコンを使用し、特に換気はしない」がぐっと高く、約4割に上昇。と同時に、【日中】はわずかだった「エアコンは使わず、換気のみを行う」も2割と、【日中】の約4倍にアップしています。就寝中は何度も起きて換気をするわけにいかず、とはいえ窓を開けたままエアコンをつけて寝るのも不経済。頭を悩ませることになりそうです。


表6

“巣ごもり”でマスクと暑さを回避する夏…心配なのは電気代?

 最後に、この夏の暑さ対策、熱中症対策について、気になることや心配なことを教えてもらいました。とにかく、外出中の「マスクがツラい」との声が多数。夏用マスクや携帯扇風機を活用するという人、マスクから解放されるため外出そのものを控えるという人…それぞれ対策を考えている様子がわかります。エアコンを使用しながら換気も迫られることで、電気代を心配する人も少なくないようです。暑さはこれからが本番。十分な休養、睡眠と水分補給を例年どおり心がけながら、新型コロナと共に迎える初めての夏を乗りきりたいですね。

《 この夏の暑さ・熱中症対策〜気になること、心配なこと 》

【マスクがツラい!!】
● マスクがツラいです。少し遠回りになってもなるべく人通りの少ない場所を歩いてマスクは外し、お店、室内に入る前にマスクを着けています。コロナも怖いですが熱中症でバテるほうが早い気がします。(女性・30代)
● とにかく外出中のマスクがキツイ。これほど暑くて不快指数を押し上げるとは思っていなかった。マメに人目を逃れて外して換気しないと、マスクでやられてしまいそう。(男性・50代)
【この夏も、携帯扇風機】
● マスクをすると、顔が暑くなり、汗が顔から出るので携帯扇風機が活躍してくれそうです。(女性・20代)
● マスクの蒸れで熱中症になりやすいと思うので、携帯扇風機を購入しようかと調べ始めています。(女性・40代)
【夏用マスクに期待】
● マスクは仕事で絶対しなければならないので、少しでも涼しくしようと夏用マスクを買った。(女性・20代)
● マスクが息苦しいので、快適な夏用マスクが簡単に手に入れば使いたい。(男性・30代)
【“巣ごもり”で、暑さを回避】
● マスクでの外出がいや。夏用のマスクは手に入れたが、いつもの夏以上に外出を控えたい。(女性・50代)
● マスクを冷やして着けたり保冷剤を凍らせてマスクに入れたりして外出するつもり。外での飲食は楽しめない気がするので、マスクを着けなくていい家で、初挑戦料理を作って楽しみたい。(女性・40代)
【エアコン×換気】
● エアコンは一日中つけっぱなしにしている。時々換気のため窓を開け放つ。(女性・40代)
● 自宅ではエアコンをノンストップで付けっ放し。換気はサッシを3センチ幅で開けたままです。(女性・60代)
● 睡眠不足にならないように、夜はエアコンつけっぱなしで寝る。換気は24時間換気をしている。(女性・40代)
● エアコンをかけながら換気を心がけていますが、睡眠中は防犯上、換気ができないので心配です。(女性・50代)
【電気代が心配】
● 在宅しているので、できるかぎり光熱費を抑えるため、エアコンなしで乗りきりたい。(男性・40代)
● この夏は電気代が大幅に増えそうで、家計への負担がどのくらいになるか心配である。(女性・70代以上)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「暑さ対策」に関する意識調査を実施。
期間:2020年7月7日~9日、インターネットで4,000人から回答を得ています。


■株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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