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ニュースリリース

プラネットニュースNo.162

2020.10.29

中国の日常生活と
日本製品購買に関する調査を実施

 株式会社プラネット(本社:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝、証券コード:2391)は、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により渡航制限が続く状況の中、中国の生活と日本製品に関するインサイト、ならびに中国のECモールでの日本ブランドの購買実態に関する調査を実施し、調査報告レポートを発行しました。

 未だ世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、中国では主要経済指標の改善が続いており、世界に先駆けて景気が持ち直しています。中国での新型コロナウイルス感染はほぼ収束しており、急速に日常生活を取り戻しているようです。今回の調査でもそれを裏付けるように、仕事と収入が「コロナ前と変わらない」との回答が大幅に増え、多くの人がお金の使い方も積極的になったと答えています。

 現在の日本製品の購入・利用の割合はコロナ前よりも増加しており、特に医薬品や化粧品のカテゴリにおいて、その傾向が顕著になっています。購入手段はやはりECが中心であり、この流れは今後も続くと考えられます。一方で、数字としては小さいものの一定数は日本製品離れも起こっており、主に中国国内製品にスイッチしていることも分かりました。

 今後、日本への渡航制限が解除された際、安全が確認できれば85.6%もの人が日本を訪問したい意向を持っていることも確認できました。その時のために、安心して日本で過ごすための対応、訪日中の新しい旅行スタイルや日本の新しい魅力を積極的に発信することが大切ではないでしょうか。 

 さらに、本レポートではアリババ系の3つのECモール(天猫、天猫国際、タオバオ)における、「美容関連」、「日用品」、および「マタニティ/ベビー」カテゴリの日本ブランドについて売上推移も調査しています。中国でコロナ渦だった2020年1-3月のECモールの売上は前年同期比124%、同4-6月では前年同期比134%と大きく伸長しており、昨年までの日本でのインバウンド消費の一部は中国のECによる購入にシフトしたと考えられます。

 また、各ECモールでのブランド別売上ランキングには日本ブランドも多くランクインしています。特に越境ECモールである「天猫国際」では、地理的優位性もあり売上の上位を占める日本ブランドが非常に多いことが確認できました。

  今回の調査結果から、中国においては依然として日本製品の需要は高く、日本でもコロナが収束すれば訪日ゲストはまた戻ってくることがあらためて分かりました。中国の人々の生活の中に日本の一般消費財は浸透しており、購入手段としてはECが中心となっています。世界中のブランドがしのぎを削り、もの凄いスピードで変化し続ける中国市場で健闘する日本ブランドを今後も注視してまいります。

 プラネットはこれからも一般消費財の流通における変化を的確に捉え、業界を元気にするための情報発信とサービス提供に努めてまいります。

>「中国の日常生活と日本製品購買に関する調査レポート」はこちらから https://www.planet-van.co.jp/shiru/research/inbound/inboundreport.html

【 ご参考 】 今回実施した調査の概要

Ⅰ.中国の生活と日本製品に関するインサイト
調査対象地域:
①中国沿岸部(北京、上海、広州、深セン、天津、大連、杭州、青島)
②中国内陸部(成都、重慶、武漢、鄭州、西安、蘭州)
対象者   :訪日経験3回以上、かつ1年半以内に訪日した20~59歳の男女
調査方法  :インターネットによるアンケート調査
回答者数  :608名 (内訳 : 女性299名、男性309名)
調査期間  :2020年9月22日(火)~9月25日(金)
調査機関  :インターワイヤード株式会社、GMOリサーチ株式会社

Ⅱ.中国のECによる日本ブランドの購買実態
データ出典 :株式会社Nint

調査協力:一般社団法人流通問題研究協会

《当調査に関するお問い合わせ先》
株式会社プラネット イノベーション推進部 E-mail:ri@planet-van.co.jp

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