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プラネットユーザー会2022

プラネットからのご報告 1

ロジスティクスEDIを活用した
物流業務改善のご紹介

株式会社プラネット 
ネットワーク推進本部
森 高宏

日用品化粧品業界の商流標準情報インフラ、基幹EDIを提供してきたプラネットが、物流標準情報インフラを目指して提供するロジスティクスEDI。2023年春には、物流現場の課題解決にさらに役立つ二つの新機能を提供します。


物流におけるデータ活用を推進 持続可能な物流社会の実現を⽬指して

 厳しさを増す物流環境を改善し、「持続可能な物流社会」を実現するには、各企業が個別に対応するだけでなく、業界全体で取り組むことが重要です。プラネットはこれまで、商流の情報インフラを提供してきましたが、物流が滞れば商流も滞るという考えの下、物流情報についてもデジタル化し、物流に携わるすべての当事者がそのデータを容易に利用できる標準インフラの構築を進めています。
 プラネットのロジスティクスEDIは、ASN(Advanced Shipping Notice=事前出荷案内)の機能を果たす「出荷予定データ」を活用することで、物流現場における様々な課題の解決を目指します。卸売業においては、「出荷予定データ」を受け取ることで、荷受け作業の事前準備ができ、トラックの待機時間短縮や積み卸し作業の効率化などに効果を発揮します。このデータには発注元の発注番号やロット番号のほか、消費期限や賞味期限などの情報も含まれているため、荷受け後に情報を⼿⼊⼒ する作業も省くことができます。
 商流では発注書や仕⼊伝票をデータ化することによって、ペーパーレス化を実現しました。物流でもロジスティクスEDIの導入によって納品案内書や受領書などをデータ化すれば、専用の伝票やプリンターを用いる従来方式よりもコスト削減が図れます。
 このように、物流におけるデータ活用が進み、現場のオペレーションが改善されると、業界全体の物流コスト高騰が抑えられ、安定した商品供給の維持が期待できます。その結果、脱炭素社会の実現、SDGsの推進、サプライチェーンの可視化、労働生産性の向上といった経営課題の解決にも寄与できると考えています。

ASNの高度化を⽀援する 新機能を提供

 物流情報は、受注した情報を基本情報として、時々刻々と情報が更新されていきます。そして、更新されていく物流情報を適切なタイミングでメーカー・物流事業者等・卸売業が共有することにより、物流現場の課題解決が期待できます(ASNを活用して物流情報を共有)。ロジスティクスEDIでは、業界標準となるデータ仕様を定義するだけでなく、物流の基本情報と更新される物流詳細情報を結び付け、より高度化したASNの作成を支援する二つの新機能を提供します。
 「データ連携機能」は、メーカーから卸売業に送信したASNの基本データを、メーカーが指定した物流事業者等に配信する機能です。物流事業者等は、作業を進める中で判明したトラックの積載情報や使用期限・賞味期限・ロット番号などの詳細情報を、配信されたデータに書き込むことができます。更新され、プラネットに戻された情報は、新しい「出荷予定データ」として再度、卸売業に配信されます。
 「データ共有機能」は、このように物流事業者等が更新し、卸売業に送信されたデータも、メーカー側で参照・閲覧できる機能です。
 この二つの機能は、2023年春のリリースを予定しています。ぜひ活用をご検討いただけたら幸いです。
※物流事業者等 : 物流業務の委託先である物流事業者など、物流関連情報を管理する事業者の総称

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