株式会社プラネット

HOME >  ニュース > ニュースリリース

ニュースリリース

プラネットニュースNo.89

2009.10.28

日用品・化粧品業界EDI(企業間データ交換)で旧式の通信手順が終了
プラネットのEDIで、「全銀TCP/IP」および「AS2通信手順」へ完全移行
消費財分野で情報インフラ基盤の高度化へ向けた環境が整う

 日用品・雑貨・化粧品・ペットフード・一般用医薬品(OTC)業界などの、EDI運営会社の株式会社プラネット(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉生 弘昌(たまにゅう ひろまさ)は、EDI *1 サービスを利用するためのユーザー側の通信手順 *2を、旧式の「J手順 *3 」から、インターネット技術を利用している国内標準の「全銀TCP/IP手順 *4 」、国際標準の「AS2手順 *5 」へ切り替えを10月26日をもって完了しました。

 このデータ通信手順の切り替え作業は、プラネットが2004年から、ユーザー企業に働きかけて推進してきたものです。プラネットは、この通信手順の切り替え作業の完了によって「J手順」を終了いたしました。

 日本の流通業界では、1980年に制定された「J手順」という手順が広く使われています。1990年代に入るとインターネットの進歩とともに、世界標準のTCP/IPが広く普及し、データ通信の主流となり今日に至っています。TCP/IPは「J手順」とくらべて高速で大容量でしかも安く利用ができます。

 これによって、2004年ごろから通信機器メーカーが「J手順」用のモデム *6 という機器の生産を相次いで中止しました。「J手順」によるEDIをしているユーザーは、TCP/IPなど新世代の通信手順への切り換えを迫られています。

 プラネットは2004年11月より、TCP/IPあるいはAS2へ切り換え「2008年末までに「J手順」を終了する」とユーザーに呼びかけてまいりましたが、切り替えが遅れていた一部のユーザーが、ようやく2009年10月26日をもって切り替えを完了したものです。

 この通信手順の切り替えが完了したことにより、プラネットの利用ユーザーは次のようなメリットを享受できることになります。

  • 通信コストが削減できる。
  • データ通信スピードが飛躍的に向上する。
  • プラネットが提供しているインターネット技術を用いた、大規模災害時の「EDIバックアップシステム」の使用が可能となり、ユーザー企業側のBCP *7 対策が進む。

 なお従来、「J手順」使用の旧式のユーザーと、「全銀TCP/IP手順」および「AS2手順」使用の先進的ユーザーとの間の通信は、プラネットが無償で変換をしていました。今回の、EDI運営会社として国内初の、データ通信手順の旧式から新式への切り替え完了により、この変換処理は不要となり、プラネットのネットワークは飛躍的に効率化します。

< 「J手順」の問題点について >

 「J手順」は、1980年代に日本チェーンストア協会(JCA)が制定したEOS(Electronic Ordering System)用の手順です。EOSは、小売業が仕入れ先へ発注するシステムですが、発注データ1種類の片方向通信でしかなく、EDIとしては初歩的な段階です。

「J手順」は、40年も前の技術に基づいた仕様で、アナログの電話回線を利用することを前提にしているため、世界標準のTCP/IPにくらべ、1/100以下のスピードしかなく、漢字や画像の通信には耐えられません。日本の小売業界では、いまだに「J手順」によるEOSが広く使われており、大きな問題となっています。(90%以上の小売業がいまだにJ手順を使っていると推定されています。)

< 用 語 >

*1 EDI (Electronic Data Interchange) : 現在小売業界で行われているEOSは発注データのみの片方向通信であるが、EDIは取引に必要な様々なデータを双方向で通信し、商取引をマシンとマシンで自動化する方法。発注データのほか、出荷案内データ、物品受領データ、返品データ、請求データ、支払案内データなど多くの必要なデータ種の通信を行えば、取引の迅速化・省力化・ミスの防止及び伝票レスを実現できる。EDIは、伝送フォーマットを標準化し、複数企業 対 複数企業の通信が実現すると、流通基盤(情報インフラ)として機能する。

*2 通信手順 : ネットワークを介してコンピューター同士が通信を行なう上で、相互に決められた約束事の集合。電話をかけるとき、受話器をはずしてからダイヤルし、相手が受話器を取ると会話が始まる。会話は「もしもし」「はいはい」というように相手確認が行われる。このような相互の通信の取決めのこと。双方が同じ手順を採用すれば、双方のコンピューターが自動的に受け答えをするため、通常は意識することなく通信ができる。今日ではインターネット技術を用いた通信手順のTCP/IPが世界的標準である。

*4 全銀TCP/IP : 全銀手順をTCP/IPネットワークを使って行うための通信手順。

*5 AS2 : 正式名称は「EDIINT AS2」で、“Electronic Data Interchange-Internet Integration Applicability Statement 2”の略。国際標準のインターネットEDI向け通信手順。インターネットEDI用の国際標準の通信手順で、リアルタイムかつセキュリティを保ってデータを交換できる。現状ではウォルマートをはじめ、AS2を採用する企業が多い。

*6 モデム : コンピューターのデジタルデータと電話回線のアナログ信号とを変換する機器。

*7 BCP(Business Continuity Plan) : 災害や事故などにより企業が被災しても事業活動を中断させず、あるいは損害を最小限にとどめつつ重要事業の早期復旧を可能とするための、事前に策定される手段等の行動計画。

<プラネットのEDIサービス概念図> ※クリックすると拡大図をご覧いただけます。

EDIの概念図

一覧に戻る