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ニュースリリース

プラネットニュースNo.72

2008.03.25

パルタックがプラネットの本格的インターネットEDIサービス「SMOOTHEDI®」の利用を開始!

株式会社プラネット(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉生弘昌、証券コード:2391)のEDIINT-AS2を利用した国内初の本格的インターネットEDIサービス「SMOOTHEDI®(スムース・イー・ディー・アイ)」の、株式会社パルタック(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:三木田國夫)による利用が2007年末から開始され、順調に稼動を続けています。

注)EDI=Electronic Data Interchange・電子データ交換。インターネットEDI=インターネットのブラウザを介して受信側に発注情報を送るという、人が閲覧する仕組みが介在するWeb-EDIではなく、インターネットでマシンtoマシンの接続をして取引の自動化を実現する仕組み。

株式会社パルタックは、株式会社メディセオ・パルタックホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:熊倉貞武、証券コード:7459)のグループ会社で化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業会社。同社では最大の通信ボリュームがある、卸売業がメーカーへ発信する販売実績情報(販売データ)について従来型EDIからSMOOTHEDI®への切換えを行い、導入済み拠点ではデータ通信を完了するまでの時間の大幅短縮を実現しました。今後、パルタックでは、インターネットEDI活用によるノウハウ蓄積などのメリットを追及していく方針です。

株式会社プラネットは、EDIサービスや商品データベースサービスなどを提供する、VAN(付加価値通信網)運営会社。日用品・化粧品、家庭紙・介護用品、ペットフード・用品、理美容、大衆薬などの業界のメーカー・卸売業と、原材料メーカー、小売業の計約1,100社が利用する大規模な企業間取引ネットワークを20年以上にわたり運営しています。

プラネットのSMOOTHEDI®は、花王カスタマーマーケティング株式会社、ライオン株式会社、カメヤマ株式会社等により、既に従来型EDIからの切換えが行われており、今後の普及が予想される新しい通信技術を採用したインターネットEDIで、次の特徴があります。

・従来型EDIで使用する専用線等に替わり、インターネット網を利用し安全かつ高速にデータ交換を行なう。インターネット標準の通信プロトコルのひとつ「AS2(エー・エス・ツー、RFC4130)」を採用。

・プラネットが専用認証局を開設し、相手確認のために発行する「電子証明書」を用い、PKI(公開鍵基盤)による暗号化を行いセキュリティを確保する。
・国際取引標準コードとして導入される商品コード「GTIN」、事業所コード「GLN」に対応可能。文字コードはオープン系システムで標準の「ASCII-ShiftJIS体系」を採用。可変長フォーマットに対応。従来のプラネット標準フォーマット(固定長)でも利用が可能。

《ご参考》

プラネットでは現在、EDIデータ通信技術等の過渡期を迎えているという認識に基づき、以下のⅠ、Ⅱの対応を行っています。さらに、Ⅲの「フル装備EDI」のしくみを構築し運用しています。

Ⅰ.プラネットEDIサービスでは、次の理由から、2008年12月末に従来型EDIのデータ通信プロトコルで
ある「JCA手順」「全銀手順」を終了し、全銀TCPまたはSMOOTHEDI®への切換えを進めています。


・JCA手順・全銀手順には専用モデムが必要だが、機器メーカーによるハードウェアやソフトウェアの提供が打ち切られつつあり、通信機器に障害が発生した場合、復旧の遅れが懸念される。また、保守費用も割高となる。
・JCA手順・全銀手順は通信速度が遅く、漢字や画像が送れないなどデータ表現に限界があるため、さらなる物流の効率化やEDI業務の拡大、トレーサビリティーなどの社会的要求に対応する際の障壁となり得る。

Ⅱ.プラネットEDIサービスでは、次のユーザーニーズに対応し、2007年12月より「AS2手順 + 固定長
フォーマット」「全銀TCP/IP手順 + 可変長フォーマット」
の組み合わせでの使用を可能にいたしました。

・EDI通信のインターネット化に興味はあるが、「固定長から可変長へ」のフォーマット変更が現時点では困難なユーザー層へは「AS2手順 + 固定長フォーマット」のしくみを提供(従来は、AS2手順+可変長フォーマットのみの提供)。このユーザー層はAS2手順に対応した通信環境を準備すれば、自社基幹系システムへの影響を抑えながらAS2手順による通信の高速化メリットを享受できる。
本リリース記載の株式会社パルタックはこの仕組を採用している。
・可変長フォーマットに切換えるが、通信プロトコルは全銀TCP/IPを使用するユーザー層には「全銀TCP/IP手順 + 可変長フォーマット」のしくみを提供(従来は、全銀TCP/IP手順+固定長フォーマットのみの提供)。

Ⅲ.各通信手順と固定長・可変長フォーマットは、プラネットにて相互のデータ変換処理を無償で行なうため、ユーザーは相手方のシステムを意識することなく、相互のEDI運用が可能となります。
(フル装備EDI)

<補足図表>プラネットの「フル装備EDI」のイメージ図

(株)プラネットの「フル装備EDI」イメージ図

《用語》

*AS2:(Electronic Data Interchange-Internet Integration-Applicability Statement 2) インターネットEDI用の国際標準のセキュア通信プロトコルで、HTTPプロトコルを使ったもの。リアルタイムかつ安全にデータを交換できるというメリットがある。現状ではウォルマートをはじめ、AS2を採用した企業が多い。プラネットが提供する
SMOOTHEDIはAS2をいち早く採用した。EDIINTが策定。

*GTIN:(Global Trade Item Number) 国際標準の商品識別コードである集合包装用商品コード、EANコード、UPCコードを包括し14桁に揃えた国際標準商品コード。2005年より適用された。EAN(JAN)、UPCのバーコードシンボルには変更はない。EDI、履歴情報遡及システム、マスターデータ同期化システム、EPCglobalネットワークシステムなどにおいて、商品の認識に用いたり取引上のコード体系として使われる。


*GLN:(Global Location Number) 国際標準に基づく13桁の事業所コード。


*ASCII:(American Standard Code for Information Interchangeの略)

1962年に米規格協会(ANSI)が制定した情報交換用の文字コードの体系。文字を整数に変換する方法により拡張性を高めた文字コードで、パソコン・サーバ等のオープン系システムで使われる。


*可変長フォーマット:各レコードの長さが一定でないパターンで記述されたテキストファイルであり固定長形式に比べて伝送効率が良く項目の追加も容易。


*固定長フォーマット:データの区切りがない代わりに各レコードの長さが一定のパターンでデータが記述されたテキストファイル。


*JCA手順:日本チェーンストア協会が定めたデータ交換用手順。


*全銀TCP/IP手順:企業・銀行間でデータ交換する際に利用される通信プロトコルである全銀手順をTCP/IPネットワークを使って行うためのプロトコル(通常はインターネットではなく、閉域ネットワークで使用する)。


*TSV:(Tab Separated Value [format]) データ項目をタブで区切ったテキストファイルで、データベースや表計算ソフトで作成できる。

※SMOOTHEDI®に関する詳細は、下記URLでもご確認いただけます。

  https://www.planet-van.co.jp/service/edi/base_edi.html


※用語集は、下記URLでもご確認いただけます。

  https://www.planet-van.co.jp/shiru/words/index.html

本件に関するお問い合わせ先

株式会社プラネット 広報部
Tel : 03-6432-0482 / Fax : 03-6402-8421
E-mail : koho-pr@planet-van.co.jp

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