2.可変長メッセージで運用する場合

従来型(オープンシステム対応ではない機種)の汎用コンピュータやオフィスコンピュータをお使いの方に、どのようにこれらのメッセージフォーマットをお使いいただければよいかについて解説します。

(1) 固定長から可変長への移行

J手順、固定長フォーマットを使用し相手先も従来型の機種を使用した場合は、漢字コードの変換以外は問題ないと思われます。ここではオープンシステムとの接続で注意が必要と思われる項目をあげておきます。

   相手先で使用しているコード(JIS8、シフトJIS、EUCなど)を自社のコード(EBCDICなど)に変換する必要が生じる場合があります。
   漢字コードは一般にJIS体系が使われますので特別な変換ツールなどを使用する必要があることも考えられます。(各コンピュータメーカーごとにその機能が異なりますので販売元などでご確認ください。)
   J手順(JCA手順ともいいますが、JISでJ手順として規定されています。)の場合、漢字(日本語文字:2バイト系文字)は原則としては使用できませんので、ANK(アルファベット、数字、かな文字などの1バイト系文字)で通信することになります。相互に規定して下さい。
   その他の非透過モードの通信手順をお使いの場合も③と同様の注意が必要です。
   可変長での媒体でのデータ交換を行う場合や、データベースに取り込みやすい形にしたい場合には、CSV形式でデータ交換することをお勧めします。(CSV形式に変換する方法については、各機種のマニュアルを参照して下さい。また変換できない場合には、その機種に接続できるパソコン等を導入することで実現して下さい)
   通信の相手が扱えるFTPなどの通信手順を使用して伝送して下さい。
   従来機種では一般に使われている画像処理関係のデータの取り扱いができませんので、その機種に接続できるパソコンなどを導入しないかぎり割愛していただくことになります。
   カナ文字(1バイト系文字)では、通信手順やコンピュータの機種により、小文字が取り扱えない場合がありますので注意が必要です。
   当概要書(とくにCSV形式でのデータ交換について)との互換性を保つため、項目定義の順番は変えないようにしてください。
   オープンシステムではバッチ転送の際、しばしばデータの圧縮を行いデータ容量を小さくして伝送し、受け手はそのデータを解凍し元の通りに復元したりできますが、従来機ではこの対応ができませんので、注意が必要です。