3.受発注

受発注は(1)小売業から卸売業への商品の注文(発注)、(2)注文内容の小売業から卸売業への変更連絡(発注変更)、(3)小売業の注文内容の卸売業から小売業への確認(発注内容確認)、(4)卸売業が受けた注文に対して品切れがあった場合の、小売業への連絡(品切連絡)に分けられる。

(1) 発注
提示された商品情報,仕入条件,商談結果をもとに卸売業に対して商品の発注が行われる。これには、通常の定番商品に対する通常納品サイクルの定番発注,小売業での販促企画などの条件に対応した企画品特売発注,小売業へ商品の直送を指示する直送発注,小売業から納品日を指定する納期指定発注,季節品などで一定期間の購買量を前もって予約する予約発注などの発注がある。また、場合によってはこれらを複合した発注形態もある。たとえば、企画品特売で直送の発注,納期指定の直送発注などである。
また、発注方法としては、EOS(オンライン),FAX,電話などがある。
(2) 発注変更
発注内容の修正・変更、取消がある場合には電話や、FAXによって卸売業に連絡されている。
(3) 発注内容の確認
電話発注の卸売業受注担当者が受注内容の復唱をすることがこれに当たる。オンライン発注に対する内容確認データの交換は現在あまり実施されていない。
しかし、オンライン発注における卸売業の受注確定時点を明確にするために、今後業種・商品により必要になる可能性もある。
(4) 品切連絡
発注した商品に品切れがあった場合には、品切れの連絡が小売業に対して事前に入らず商品の納品時点で明らかになる場合が多い。