5-4 サプライチェーン全体でできること

 以上述べてきた様に、本来のメリットを追求するのであれば、全体が標準化をはかり、それだけでなく、物流のコンセプトを描き、それに向かって走ることができるコンセンサスを作る必要があるということがいえる。
 たとえば在庫の持ち方や特売のやり方を大幅に改善し、最適の発注頻度で小売業が発注し、卸売業はこの平準化された在庫を用意するだけで対応できるようにする。そしてメーカーには生産計画がもっとも立てやすくなる様な発注を行うことによって著しいコスト削減が実現できるという考え方もある。
 こうしたことは小売業・卸売業・メーカーの全体で取り組むことである。