(1)輸送効率化モデルの概略

 輸送効率化モデルでは、生産地側に輸送基地を設け、出荷倉庫の荷を輸送基地に集荷し、パレット単位で方面別トラックに載せかえ、消費地にむけて輸送をおこなう。輸送基地では、在庫はおこなわない。商品が消費地に所在する中間物流拠点に到着した後の物流は基本モデルと同じである。
 輸送効率化モデルでは、基本モデルに比べ、各出荷倉庫から出る商品を輸送基地まで集荷する費用と、輸送基地での荷役費がかかる一方、生産地から消費地に向けての運送は積載効率が上がり効率化できる。この両者のトレードオフの中で、後者の効率化の方が勝っている場合に、輸送の効率化が達成できる。

図表1-30 輸送効率化モデルの考え方