(2)出荷システム別分割方式による集約物流センターのパターンについて
  1. 都市圏については大規模センターによる対応を想定した。

    A.都市型
    TC/DCの併用型により複数のセンターで地域をカバーすることとした。

  2. 地方圏については小規模センターと中規模センターに分けて考えた。

    A.小型
    小規模センターはその地域の化粧品・日用品のすべてを取り扱うものとして定義し、センター納品や詰め合わせ別内容明細といった現状の小売業の要望に対応可能な標準的機能を備えた物流センターを想定。


    B.中型
    中規模センターはその地域おける、薬局薬店を中心(化粧品店や百貨店の一部なども加える)としたセンターと、センター納品のスーパーを中心(ホームセンターなどの専門店や百貨店の一部なども加える)としたセンターの2センター制をとるようにした。


    a.中型a
    薬局薬店などの一般小売店、チェーン店を対象とし、シングルオーダー、シングルピッキングや合計ピッキングなどの一般的なピッキングを行い、SCMラベルなどの処理は基本的に含まないものとする。


    b.中型b
    センター納品のスーパーを対象とし、SCMラベルの貼り付けや箱のシーケンス管理、さらには内容明細を各箱に納めるなどの対応も可能とする。


     中規模センターを2タイプに分けたのは、小売業からの要求内容の差によるものである。例えば、通常のSMでは通路別納品、カテゴリー別納品・食品では温度帯別納品もある)などが要求され、カゴ車納品苣齬pオリコン納品なども増え、SCMラベルの添付、ASNの返信、出荷シーケンスの管理などが今後一層要求されるであろうからである。この傾向はスーパードラッグなどでも起こりはじめており、その出荷作業と通常の出荷作業は分割して行った方がより効率的であると考え、2センターに分けて想定した。

     また地方型の中でも大規模なセンターを建てる必要があるときには、さらにもう一つ増やし、2センターの中で小売業の物流センターへ納品する分(センター納品)だけ集約化する方法も考える。この内容はあまりにも特化したものになることが考えられるので、ここでは具体的に示してはいない。

     分類した集約物流センターの規模や機能、拠点数の詳細については次に述べる。